中国における防護的な商標登録の考え方の薦め
<たて><よこ><ななめ>から考える、中国商標出願
【準備編】
・企業名の中国語への置き換え候補を精査する(漢字の持つ意味、イメージを考慮)
日本ラックス株式会社 LAX → 日本拉可斯株式会社
・企業名(中国語)は以後の使用において統一させる(他人として認識されないようにする)
企業名はハウスマークと同一の場合も多いため、イメージを充分に考慮、ネガテイブ調査する
(できれば複数の現地人(対象顧客層、性別、年齢、地域など)へのアンケート調査など)
【横方向】
まず商品・役務を絞らず、「何」を他人に取られたらまずいかを考える
・ハウスマークでなくでも 社名(例えば山下建設)、社名の略称(例えば 山建)は商標登録へ
(他社にとられると混合が起きやすいため)
・中国では日本と違う商標を使うとしても、日本で使用している商標は商標登録へ(観光客土産、オンラインで急速に知られ、他社にとられることを防ぐため)
・音訳と意訳のパターンをそれぞれ考える
CCレモン CC柠檬 CC雷蒙
・他の考えられやすい漢字の置き換えパターン、字型の近い漢字を考える
【縦方向】
候補商標がリストアップできたら、どの「商品・役務」を取られたらまずいかを考える
・今後数年もしくは十数年、企業が新たに進出する可能性のある区分、商品役務は出願する
他人にとられると事業展開ができなくなるため
・取られたら許せない区分、商品役務をシミュレーションする
取られてしまった場合を鮮明にイメージする、例えば FACEBOOK「飲料」
自分が取らなければ、誰かにとられると覚悟する
・部品←→修理店など、トラブルが起きやすい区分・商品を想定する
・35類はできるならおさえる
【斜め方向】
著作権併用の薦め
・ロゴ、美術文字などのデザイン性の高いものを作る
→中国で著作権登録する(立証が極めて容易になるため)
著作物として認められれば、全区分、商品役務に渡って既存第三者権利として無効宣告の主張に使える